「エフェクチュエーション」というタイトルの研修を見かけて、興味がわいて少し調べました。
優れた起業家が実践している意思決定プロセスや思考を体系化した理論のことで、経営学者が2008年に体系化したそうです。
次の記事で概要を押さえました。
wirelesswire.jp
media.gob-ip.net
27人の起業家を調査した結果に基づく、優れた起業家に共通する5つの行動原則だそうです。
すごくざっくり言うと、次のようなものだと思いました。
- 1.「手中の鳥」 の原則
目的から創出する(従来手法)ではなく、手段から創出する。 - 2.「許容可能な損失」 の原則
許容できる損失を織り込む。 - 3.「クレイジーキルト」 の原則
競合も含めてパートナーシップを持とうとする。 - 4.「レモネード」 の原則
予期せぬ事態も活用してしまう。 - 5.「飛行機のパイロット」 の原則
予測に注力するのではなくコントロールできることに注力し、臨機応変に素早く対応する。
これらの行動減速は、未来は予測不能、という前提に基づいているそうです。この前提は、アジャイル開発など変化に適応することを前提としたプロセスにも少し通じるところがあると思いました。先日のハピネスプラネットの講演でも、同様の考え方を踏まえていると思いました。予測不能な未来を前提にある程度の目標は持ちながらもトライ&エラーで素早く軌道修正しながら進める、という考え方は、近年の大きな流れなのかもしれません。
「手中の鳥」 の原則にある、手持ちのリソースから事業創出する、という考え方は、よく言われている、100人に1人の能力を2つの分野で持てれば100×100人=1万人に1人の逸材になれる、という考え方にも少し通じるとことがあると思いました。