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TOEICで300点以上アップしたときにやった教材や勉強方法 4選!

こんにちは!

TOEICの点数、伸ばしたいですよね。
しかし、やみくもに聞いたり書いたり解いたりしても、効率がよくなかったり、点数に直結しないこともあります。
今回は、私が実際にやってみて点数が300点以上伸びた教材や学習方法について効果が大きかった方法4つをご説明いたします。

効果があった方法

実際に私がやってみて効果があったTOEICの教材と学習方法をご紹介します。

なお、効果を実感できるまで私は半年ほどかかりました。
それまではひたすら、自分の選択を信じて続けていたのですが、あるとき「あれ・・・?ちょっと聞き取れる」「あれ・・・?少し早く読める」となったのです。
はじめのうちは、わからないものが大半ですし、繰り返した際にも覚えていなかったりしてかなりヘコみますが、これは継続することで乗り越えられます!

(1) TOEICテスト 直前の技術

ロバート・ヒルキさんの「TOEICテスト 直前の技術」です。
TOEICの改定にあわせて本書も改訂版がだされ、タイトルも少しずつ変わっています。

この本で最も役に立ったのはズバリ「得点を上げやすい学習順序がある!」ということです。
本当に衝撃でした。
さらにその理由についてもしっかりと説明されていました。

私が購入したころは、Part2→5→6→1→7→3→4、の順でした。
この記事の時点では、Part2→5→6→3→4→7→1、の順のようです。
どちらにしろ、Part2→5→6、は今のところ不変のようですね。

Part2は、「3択」という選択肢の少なさに加えて、本書にある聞き方のコツやひっかけに関する知識をものにしたところ、かなり正解率が上がりました。
Part5は、読まずに解ける問題か見抜いて時短できるようになり、時間切れで塗り絵(マークシートをとにかく塗る)する度合いが激減しました。
Part6はPart5と同じような技術で解けるので、Part5が速くなるとPart6も速くなります。
この本を読むまでは何も考えずにPart1から順番に取り組んでいたのですが、明らかに非効率だったのです。

また、リスニング問題の超重要なコツとして、次のテクニックが常に役立っています。

  • Part1, 2はマークシートのAにペン先を向けて置き、不正解と思ったらBに移動する。
  • Part3, 4は設問を先に読む。そしてマークシートに軽くチェックするにとどめておき、リスニング終了時に一気に塗る。

本書を読まずに試験に臨んでいた私は、敵を知らずに戦っていたのだな、と思い知りました。
解けるようになったりスコアがアップすると、TOEICの勉強にも張り合いがでてきて、面白くなったことを記憶しています。

ひとつだけ気になったのは、付属のCDの発音です。
私が購入したころの付属のCDの吹込みは、かなりクセの強い方々の録音になっていて、特にオーストラリアの発音を担当されている方が何を言っているのかわからなかったです。(rightをライシュ、のように発音したり。いまは異なっているかもしれません。)

(2) 金のフレーズ

TOEIC単語本の超定番「金のフレーズ」。通称「金フレ」です。

この本の良いところは次の3つがわかる点です。

  • その単語が、どういうフレーズで出やすいのか
  • その単語が、どう言い換えされるのか
  • その単語が、どういう概念を表す単語なのか

上記の3点がわかると、次のようなメリットがあります。

  • ビジネスでもよく使う(と想定される)フレーズで覚えられる
  • 似たような単語を連想できるようになる
  • 和訳せず、英語的な考え方のまま理解できる

試験でも実務でも有効だと思います。
(実際、実務で使う単語の幅がかなり広がりました。)

私は半年で1周、もう半年で1周、といったペースで取り組みました。

  • 通勤中は耳に集中する。(とにかく聞く。可能なら本を見ながら聞く。)
  • 別途時間をとって、本をじっくり読む。(単語ひとつひとつ、解説までマーカを弾きながら理解する。)

Part1の対策のところは少し自分なりに工夫しました。

  • 最初、リエゾン(単語と単語がつながって発音される)しすぎでほとんど聞き取れませんでした。
    そこで、1文1文注意深く聞いて、単語間でつながっているところに楽譜のスラーのようなマークをつけ、上に聞こえた通りのカナを振りました。
    例えば、「~ is pointing at a screen.」の「~g at a」が「ガタ」に聞こえるので、「~g at a」の上部に橋が架かるような孤線を引いて、上に「ガタ」と書きました。
    (カナはよくないと言われるのですが、聞けるようになることが目的なので、発音記号を調べる時間をとるよりも効率的に、安易な手段を取りました。)
    ちなみに、最も衝撃的だったのは「propped up against the wall」で、「プロパタゲインスタウォー」のように聞こえたものです(改訂版ではちょっと違う発音になっています・・・さみしい)。
  • なんども聞いているうちに、英語に独特のリズムがあることに気が付きました。
    YO、YO、YO、のような音楽的なリズムです。
    どの文も単純なSVOやSVCです。
    そのS、V、O/Cの1文を、一息で、大(S)、中(V)、小(O/C)、の山があるリズムで読んでいることに気が付きました。
    別の本で知りましたが、英語は日本語と異なり、音の強弱を使う言語なのだそうです。

リエゾンとリズムがつかめてくると、急に聞き取れる(&しゃべりやすく)なりました。

実際の試験で「あ~、これ金フレで聞いた」「金フレで見たフレーズだ!」という状況に何度か遭遇しているので、いまは改訂版を愛用しています。

(3) 1000本ノック

文法問題でる1000問、通称「1000本ノック」です。

問題数は、1,019問(トーイック)。
Part5専門の取り組みやすい特訓本です。

問題集ではありますが、非常に解説が充実しています。
高校レベルの文法をひととおり学習し終えていれば、スムーズに理解できると思います。

Part5の中でも割合の多い品詞問題の解説では、文型のどこが欠けているからこの品詞、といったスッと頭に入る説明が丁寧にされています。
ほか、文型の分類、前置詞のイメージ、よく似た前置詞や副詞など、試験でも実務でも役立つエキスが詰まっています。

また、冒頭にPart5の出題パターン、解答ペースなど、基本的な向き合い方が丁寧に解説されています。
具体的でわかりやすい説明で、これを理解してひととおりの問題をこなしたところ、Part5・6で目標の20分に大きく近づけました。
(ほかの本でも言われていますが、Part5が解けるようになればPart6も解けるようになります。)

なお、1,019問(小冊子)を切り離して使えます。
薄い小冊子を持ち運んで、移動中やスキマ時間にいつでも1000本ノックできます!

(4) 特急シリーズ

超定番の人気シリーズ「特急」シリーズです。


Amazon.co.jp: Toeic 特急


1問あたり、通勤時の1~2駅分のサイズ(5~10分程度)に収まるよう工夫されています。
そのため、通勤や日々の細切れ時間での集中して解いて解説まで理解できます!

価格もサイズも重さもお手頃なところもうれしいです。
親書サイズで持ち運びにストレスがありません。
通勤でもレジャーでも、数冊バッグに入れても苦になりません。

私は「文法特急」から始めました。
得点の上がりやすいPart5や6向けの対策本です。
音声もダウンロードでき、リスニングの得点アップにも貢献しました。

次に「Part1・2特急」に取り組みました。
こちらも実際の試験につかわれる写真の特徴や解き方のコツなど、「敵を知る」解説が丁寧で重宝しました。

1冊で1か月もかからなかったと思います。

そしてやはり特筆すべき点は、そのサイズと軽さ。
隙あれば移動中でもお買い物中でもバッグからサッと取り出して学習できるこの手軽さ。
「特急」シリーズ、ぜひオススメです!

効果がなかった方法

聞き流し

よく「聞き流すだけで聞けるようになる!」という話をCMなどで聞きます。
試しに、イギリスのBBCや、アメリカのニュース番組など聞き流してみました。
また、これまで紹介した参考書についても、書籍を見ずに聞き流すことも試してみました。

結果、私にとっては何も残らなかったです。
原因としては、聞いた結果の答え合わせができないのが致命的だと思います。
いま聞いたのがなんなのかわからないまま、どんどん流れ去るだけです。
時間の無駄です。

いくつかの書籍でも言われていますが、大人の言語学習は幼児とは異なり、音だけでは厳しいのだそうです。
幼児は音と視覚から時間をかけて意味を紐づけるようです。
しかし大人の場合はその時間をかける余裕がありません。
大人の場合に効率がよいのは、音と意味を紐づけることです。
音と意味を紐づける手っ取り早い方法は、音と文字を合致させることです。
私の場合、音を聞くのと同時にその単語や文章を見る、という方法で、非常に効率よく音と意味を吸収できました。
(前述の「特急シリーズ」は親書サイズとコンパクトなので、うってつけです。)

なお、知人でBBCを定期的に聞き流す方もいたのですが、その方はすでに英語がわかる方でした。
英語がわかるかたであれば、聞き流しでスキル維持やアップが可能なのだと推測します。

補足

社会人になったあるとき、やはり英語はビジネスの土台として重要だと実感して、きちんと学習しなおすことにしました。
実際に実務でつかえる英会話などにも興味はあったのですが、それ以前に全く聞き取れないし読んでも単語がわからない、といった自分がいました。

あるTOEIC本に書いてあったのですが、TOEICはビジネスでよくつかう単語や言い回しに特化している試験なので、とても効率よくビジネス英語を学習できるのだそうです。
実際にやってみて、TOEICで学んだ単語や言い回しは、業務で見かけたり使ったりすることを実感しています。

いくつかの定番の著者、有名な書籍を実際に手に取りました。
往復2時間ちかくの通勤時間を利用して、半年で100点ほどアップ、もう半年でさらに100点ほどアップ、さらに半年でもう100点ほどアップしました。

TOEICの点数が高得点だからと言って話せるわけではないとは言われているものの、英語力の証明としては効果があります。
特に、企業の昇進条件などにもなっており、ある意味「免許」のような位置づけに近いと思います。

まとめ

今回は、私が実際にやってみて点数が300点以上伸びた教材や学習方法についてご説明いたしました。

TOEICは、ビジネスシーンで利用されやすい単語や表現から優先的に効率よく、英語を習熟できると思います。
また、自身の英語レベルの証明にも使えます。(そして企業からも求められます。)

なお、TOEICに関連するトピックとして、資格試験があります。
資格試験も自身のスキルの証明にも使えますし、体系的に学習できたりキャリアアップに役立つというメリットもあります。
次の記事では、TOEIC対策のほかに、IT系の資格試験に合格した勉強方法のコツをご紹介する記事をまとめています。
是非、チェックしてみてください!
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